放課後カルテ場面緘黙症とは?何巻で牧野の秘策とは?
放課後カルテ場面緘黙症とは?何巻で牧野の秘策とは?という内容で解説します。
放課後カルテは日生マユ氏の作品で、『BE・LOVE』で2011年18号から2018年11号まで連載されました。
小児科医である牧野が、産休に入った養護教諭に代わり、学校医として小学校に赴任して児童や教師のわずかな異変も見逃さず、病を見つけ解決への糸口を探していくという物語。
たくさんある一つに、場面緘黙症の児童に牧野が向き合うという話がありますが、その「場面緘黙症」とはどのような症状なのでしょう?
今回は「場面緘黙症」の症状についてや、牧野がとった対処法について解説していきます。
途中ネタバレにもなりますので注意してください。
放課後カルテ場面緘黙症とは?
放課後カルテでは様々な子どもたちの問題をテーマにしています。
場面緘黙症の女の子の話も取り上げていました。
場面緘黙症=ばめんかんもくしょうと読み、 選択性緘黙(せんたくせいかんもく)とも言われています。
放課後カルテ8巻・9巻
放課後カルテでは第8巻で1年生の真愛ちゃんが、その症状になってしまいます。
1年生の真愛ちゃんは、学校ではひと言もしゃべらなくなっていた。成績も悪くないしみんなの言うことも聞こえているよう。担任と母親は原因がわからず困り果ててしまうのだが、校医牧野はある秘策を講じ、徐々に少女の心に迫っていくのだった。
Amazon放課後カルテの解説より
牧野先生は、交換日記を始めますが、もちろん最初からうまくいくわけはありません。
放課後カルテ場面緘黙症真愛ちゃんの場合
放課後カルテの8巻から9巻にかけてのお話、小学校一年生の真愛ちゃんの場合は、家では喋ることができるものの、学校に行ったら一言も話すことができなくなってしまいました。
学校の先生も気が付いたのですが、授業中はしっかりとお話を聞けて、ノートもキチンととっているし、勉強も理解しているようだというのです。
学校全体である「音楽会」に向けてクラス一丸となって、歌の練習をしているのでうが、真愛ちゃんは歌を歌う事すらできなくなっていたのです。
放課後カルテの牧野の秘策とは
放課後カルテは産休に入った養護教諭の代わりに大学病院からやってきた牧野先生のお話。
牧野先生は、真愛ちゃんと交換日記をすることでコミュニケーションをとって、学校に真愛ちゃんの仲間、味方がいると感じてもらおうとしたのでした。
最初からうまくいったわけではありませんでした。
牧野先生は、男性の養護教諭ということで、敬遠される場面があり、今回も真愛ちゃんのお母さんにしたら、男性の先生は真愛ちゃんがもっと緊張するのでは、、、と最初は引き気味でした。
なんなら他の女の先生に代わってほしいとさえ思っていたようです。
でも牧野先生の淡々とした態度、強制するようなことはなく、自然と真愛ちゃんとの距離を縮めてくるところに、いつしか真愛ちゃん本人も、真愛ちゃんのお母さんも気を許すことになっていきます。
音楽会本番の前には、少しだけ牧野先生に心を開いてきたような真愛ちゃんにお母さんもホッとする場面がありました。
そして、音楽会本番ではクラスの女の子の力で、声が出たかどうかわからなかったけど、口を開けて楽しそうにしている真愛ちゃんの姿が描かれていました。
今回の放課後カルテのお話では、交換日記を始めることで、場面緘黙症の症状が改善されていましたが、現実的にはすぐには効果が出なかったり、周りの理解が得られなかったりするようです。
それでも少しずつでも継続して支援することで、この場面緘黙症の症状は改善されていくようです。
場面緘黙症の症状は
場面緘黙の症状は家庭では普通に話すのに、家族以外や学校で話せないことが続くことです。
症状を細かく見ていくと
- 特定の場面で話せない
- 不安や緊張感が強い
- 非言語的なコミュニケーション
- 他の人に依存する
- 社交的な場面を避ける
- 自尊心の低下
- 時間が経つと症状が固定される
このようなことがあります。
特定の場面で話せない: 家庭や親しい友人といるときは話せるが、学校や公の場では話すことができない。
不安や緊張感が強い: 人前で話すことに対して強い不安や恐怖を感じることが多い。
非言語的なコミュニケーション: 話せない場面では、ジェスチャーや表情などの非言語的手段でコミュニケーションを取ろうとすることがあります。
他の人に依存する: 自分で話すことができないため、他の人に頼って話を代弁してもらうことが多い。
社交的な場面を避ける: 話さなければならない場面を避けるため、社交的な活動に参加することを避ける傾向がある。
自尊心の低下: 話せないことが原因で自己評価が低くなることがあり、自信を持てないことがある。
時間が経つと症状が固定される: 治療や支援が行われない場合、症状が固定され、長期間にわたって持続することがあります。
放課後カルテ場面緘黙症まとめ
今回は放課後カルテ場面緘黙症とは?どんな症状なのか牧野の秘策とはどんなものか解説しました。
放課後カルテは、小学校の保健室に来た養護教諭が主役のお話ですが、問題はいつも各クラスにあります。
8巻に出てくる場面緘黙症の女の子は1年生の真愛ちゃんでした。
真愛ちゃんの場面緘黙症の症状は、家では普通にお話ができるのに、学校に行ったとたんに話すことができなくなってしまいました。
場面緘黙症の原因やメカニズムについては、まだはっきりとはわかっていません。
放課後カルテは交換日記から入る方法で少しずつ改善してきていましたが、実際にこの手法ですぐに効果が出るとは言い切れないようです。
それでも継続して放課後カルテの方法を使うのは意味があるようでした。
今回は放課後カルテ場面緘黙症とは?どんな症状なのか牧野の秘策とはどんなものか解説しました。